姿勢矯正のメリット
楽な体勢なのですが猫背というのは身体のあちこちに余計な負担をかけている状態でもあります。楽なのでついつい背中や肩が丸まってしまうわけですが、その姿勢を長時間続けていると肩や背中の筋肉が硬くなってしまって肩こりや背中の痛みの原因になってしまうのです。
それだけではなく筋肉が固まってしまうと血流が悪くなるという影響が出てきます。血液は身体の隅々に酸素や栄養素といった活動するために必要なものを運ぶ役割があります。しかし血流が悪くなってしまえばうまく血液を運ぶことができなくなってしまうので、冷え性や身体のむくみの原因になったり、代謝が悪くなってしまうので太りやすい体質になってしまったりと身体にいろいろな悪影響が出てきてしまいます。
また背中が丸まって首が前に出てしまう猫背の体制は首にも大きな負担をかけてしまいます。頭というのは身体の部位の中でも非常に重たいので、その重たい頭を身体ではなく首で支えることになるので、首の骨や筋肉には余計な負担がかかり、椎間板ヘルニアや首から肩、背中のコリや痛みの原因の一つになります。
その他にも身体が丸まっていることで内臓が圧迫されてしまい、胃や腸の働きが悪くもなってしまうのです。
胃や腸の動きが悪くなれば、食べ物を食べてもうまく消化できなかったり栄養素を吸収できなかったりといったことにつながっていきますので、猫背というのは楽に感じるかもしれませんが、身体にとってはとても大きな負担がかかっている状態なのです。
ですから背筋を伸ばして猫背を改善する姿勢矯正をすることには健康に取っても非常に大きなメリットがあります。
姿勢矯正をすることで、筋肉の余計な負担を減らすことができますし、内臓の働きも良くする効果があるので、血流もよくなり代謝がアップするというメリットが考えられます。
そして正しい姿勢でいる方がつかれてしまうと感じるかもしれませんが、逆に疲れが後に残らなくなるのです。
姿勢を矯正するためには、背筋を伸ばすストレッチや胸や背中の筋肉を伸ばすストレッチを行うことが効果的です。
疲れてくるとどうしても背中が丸まってしまいがちなので、日頃からストレッチをするなどして正しい姿勢をとるようにしておけば、病気などの予防にもつながります。
猫背を直して集中力アップ
猫背はあごや頭部が前に出て背中がアーチ状に変形してしまう症状で、
横から見たときに猫のように頭部が前に、肩が張り背中が丸まっている状態に似ている為、そのように呼ばれています。
この症状は様々な要因でゆっくり時間をかけて症状が出始め、定着していく為、気がついたら酷い猫背になっていた・人から指摘されるまで気がつかなかったという場合もあるようです。
近年ではパソコンやテレビ・ゲームといった長時間正しくない姿勢で過ごす機会が増えて年齢性別問わず大変多くの方がこの症状に悩んでいると言われています。
体に不自然な負荷がかかってしまっている為、血の巡りや内臓の圧迫・酸素の循環不足などにより様々な不快症状があらわれ悩まされる人も多いようです。
また子供時代の猫背は集中力・学力の低下や成長期なのに身長が伸びない・太りやすいなどの問題を起こす可能性があるので、日頃から親御さんがお子様の異常を早期発見してあげる必要があります。
主な原因は運動不足による筋力低下などと言われており、昔のようにのびのびと外遊びなどができなくなったからとも言われています。
外遊びをする場所が少ない、遊ぶ時間がないなどの現代特有の事情があり、限られた時間と場所で猫背の姿勢を正す為に必要な筋肉を強化したり姿勢を意識することが主な矯正方法になります。
しかし全く運動をしていないのにいきなり筋力強化を始めてしまうと体に大変負担がかかる上に、辛さから挫折してしまう事が多いようです。
長く続けることが重要なので、軽めの運動やストレッチなどから始めて徐々に負荷をかけて慣らすようにしましょう。
様々なインターネットや書籍が販売されていますが、いまいち効果が出ない場合などは骨格矯正を施術できる接骨院や整体などで調整してもらうことも可能です。
また大きめの鏡を部屋に置き、自分で姿勢をチェックしたり、意識を変えるだけでも効果に違いが出てきます。
猫背は大人になってからの矯正が大変難しく、治すのであれば成長期に入る前ぐらいから始めたほうが成長の妨げ防止や成績アップなどに繫がる為、早めの対処が重要になります。
また早く治すことで体が健康になる為、太りやすさや美肌・学力アップなど思春期特有の悩みの解消にも繫がります。
常にこの姿勢の状態でなんとなく体の調子が不調、集中できない・何事も上手くいかないなどの症状に悩んでいる方は一度、
矯正すること考えてみるのもひとつの方法ではないでしょうか。
姿勢矯正とダイエット
猫背のままだと太る一方で、姿勢矯正が必要だと言われた女性も多いはずです。猫背だと太るという根拠として、リンパの問題があります。猫背だと頭が前方に来ている状態であるため、肩や背中の筋肉が重い頭を支え、かなりの負担がかかることになります。これにより、血流に大きな影響を与えることになり、その関係でリンパの流れも滞ることになってしまい、老廃物がうまく体外に排出されないのです。それが結果として代謝の低下につながり、太りやすい体質となってしまいます。また、肩や首の筋肉を緊張状態にさせておくことの影響として、その部分に集中的にある褐色脂肪細胞の働きが鈍ることが言われています。褐色脂肪細胞は脂肪を燃焼させ、体温を上げる働きを担っていますが、筋肉の緊張で働きを妨げられ、脂肪が燃焼しにくい状態を生み出しています。猫背の改善はリンパの流れを改善させること、そして褐色脂肪細胞の働きを元通りにすることなどにつながり、それによってダイエットにつながるのです。
もちろん猫背の人すべてがこういう状態にあるのではなく、あくまで太りやすい体質、そしてその要因として考えられています。仮に猫背であり、太っていることの自覚がある場合には姿勢矯正をしていく必要があります。姿勢矯正をすることでリンパの流れがよくなり、老廃物もうまく排出され、代謝の低下を避けることができます。姿勢矯正のやり方は様々で、姿勢矯正用の器具を使う、生体に通うなど色々とやり方はありますが、日常生活ですることのできるちょっとしたことで改善することは可能です。肩甲骨を意識したトレーニングや胸や首のストレッチを行い、そして普段から鏡などで姿勢を確認してみることで、自分がどのような姿勢になっているか確かめ、それに合わせた対処法をとることができます。姿勢矯正で体の巡りをよくするだけでなく、これを機会にストレッチを毎日してみることがダイエットにもつながることとなります。
姿勢矯正とうつ改善
さらにはスマホだけでなくパソコンをやっている人も多いです。そういう人たちの姿勢はみな前かがみになっていてその姿勢が固定されていくので、知らず知らずのうちに猫背になっている人が多いです。猫背になっているといつも視線が下にいきがちですから、性格的にも暗くなりがちです。1日中したばかりみて、いくことによって人によっては、気分的にうつ傾向になって行く人もいます。そういう人に必要なのが姿勢矯正です。スマホやパソコンからいったん離れてみて、ストレッチをしてみたり肩甲骨を回す、姿勢をただしてみるように体をリセットするという方法です。これによって、気分的にも前向きに思えるようになっていきます。実際運動をして軽く汗をかく習慣というのは、自律神経の働きをよくすることがわかっています。それによって、交感神経と副交感神経のバランスがよくなることによって、うつ病になっていた人も回復していくことができます。またうつ病の人にありがちなひきこもる生活をやめて外で運動をはじめていくことによって、もっとやる気がでたり、外の社会に目がむいていくことになるのです。ですからたかが猫背ではなくそれは体だけでなく精神的にも大きな影響を与えることになってしまいます。自分では猫背になっていると気づかない人も多いので、職場や家庭などでも姿勢について、みんなで考えていくことが大切です。とくにいまはスマホやゲームの問題というのは大人だけでなく小さな子供にも当てはまります。外出先でもちょっと静かにさせるために、小さな子供がスマホを持っているということはよく見かけるようになっていますから、年代に関係なく猫背の問題を深刻に考えていったほうがいいのです。猫背によって肩こりや頭痛が増えるということもあるので、血流をよくするためにも自分の体を見直すことが大切です。
